実践につなげる人多し

投資シミュレーションは使ったことある?

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虎の子のお金を投資するのにはなかなか勇気がいるもの。そこで、証券会社や銀行から官公庁までさまざまな組織が、事前に投資のシミュレーションができるサービスを提供している。会社員はこうしたシミュレーションを利用しているのだろうか? 全国の20〜50代の会社員449人を対象に調査した。

Q. 投資シミュレーションサービス(バーチャル投資、投資ゲーム)は利用していますか?

現在利用している 15.4%
現在は利用していないが利用したことがある 11.1%
利用したことはない 73.5%

投資シミュレーションサービスを利用したことのある会社員は26.5%と少数派にとどまった。世代別に見ると、投資シミュレーションサービスの経験者は 20代で43.3%、30代で30.8%、40代で20.5%、50代で9.4%だった。若い世代ほど利用率が高く、20代では4 割以上とかなりの人が利用したことがあるようだ。

実際に投資を行っている会社員に限定すると、現在利用している人が31.0%、現在ではないが利用したことのある人が11.3%と高い数字になった。投資を行っていないが興味はある会社員では、現在利用している人が 5.0%、現在ではないが利用したことのある人が21.0%であった。

投資シミュレーションの利用経験者に、その目的や分野を教えてもらった。

Q. 現在は利用していない方は利用当時の主な目的を教えてください。

投資そのものに慣れるため 34.4%
投資前にシミュレーションをするため 47.1%
経済感覚をつけるため 11.8%
純粋な趣味として 5.9%
その他 0.8%

「投資前にシミュレーションをするため」が47.1%と最も高く、「投資そのものに慣れるため」が34.4%と続く。この両者で全体の8 割以上を占め、投資の実践を前提として利用する人が多いことがうかがえる。

投資を行っていないが興味はある人に限定すると、「経済感覚をつけるため」が25.8%、「純粋な趣味として」が12.9%と比較的高めになった。投資に至らずとも、興味・関心を満たすためにも利用されているようだ。

Q. 投資シミュレーションサービスを利用している(利用した)主な投資分野を教えてください。

国内株式 46.2%
外国株式 20.3%
投資信託 17.6%
為替・FX 15.1%
その他 0.8%

シミュレーションを利用した投資分野は、国内株式が46.2%で一番多く、外国株式が20.3%で続いた。「投資シミュレーション」でインターネット検索すると多くヒットする投資信託のシミュレーションは17.6%、スマートフォンアプリの広告などで目にする機会の多い為替・FX は15.1%と比較的少数にとどまった。気になる銘柄を買ったら・買っていたらどうなるかをシミュレーションしてみたい人が多いようだ。

投資シミュレーションの利用率はあまり高くないが、若い世代では比較的活発に利用されており、投資の実践にもつながっているようであった。少額でも実際に投資してみること
で学べることは多い。株式投資を「試してみる」手段としては、現金ではなく貯まったポイントを運用できるサービスもあるので利用してみてはいかがだろうか。

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(三田祐介)
「あなたご自身に関するアンケート」
調査方法:インターネットによる調査
調査時期:2021年9月
調査対象:全国20〜50 代の会社員
有効回答数:449件

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