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高齢者施設全体で地元のサッカークラブを応援する活動を推進!

サントリーウエルネスが研究「推し活×高齢者」によって延びる“幸福寿命”

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推し活による高齢者のこころとからだの変化

もともとは“健康であってもなくても人生100年時代を豊かに生きる”ための「Beサポ!」だが、活動を続けるなかで、思いがけない変化が見えてきたそう。

「高齢者の方々のさまざまな変化が見えてきました。例えば、リハビリに積極的ではなく、腕があまり上がらなかった60代の女性が、観戦中は腕を上げて応援されていたんです。そのほかにも、認知症の症状が出ている80代の女性がスペイン出身の選手にメッセージを書くためにスペイン語を勉強し始めたり、普段は歩行器を使っている90代の女性が壁に貼られている推しの選手の写真を見るために足を上げて乗り出したりと、こころやからだにもプラスの変化が出てきています」(名古路さん)

施設の職員からも「利用者さんの食事量が増えた」「睡眠の質が上がった」「帰宅願望が減った」という声が届いているという。

「『Beサポ!』を始めてから、高齢者の方々のモチベーションが上がっているという話も伺います。試合の日までに応援グッズを完成させるため、切り絵の制作を頑張る方がいたり、選手が施設を訪問する日に向けて『その日まで元気でいなきゃ』とリハビリに励む方がいたりと、先の予定や目標がやる気につながることを再確認するエピソードばかりです」(名古路さん)

そして、「Beサポ!」が参加者の幸福度にどのような影響を与えているのか、調査・研究を実施し、推し活と幸福度の関係を明らかにしたのだ。高齢者施設の利用者、職員、利用者の家族を対象に、質問票やウェアラブル端末を用いて活動の実態を調査したところ、利用者の「推し活の度合い」と「生きがい意識尺度」が連動していることがわかった。

画像提供/サントリーウエルネス
推し活の度合いが生きがいと連動していることがわかった。

また、「Beサポ!」に参加することで、人とのつながりを意味する「社会関係資本」や自己実現につながる「段階的欲求」が進展していくことも見えてきたという。

画像提供/サントリーウエルネス
80代男性の事例。施設で「Beサポ!」を取り入れてから、活動の手伝いをしてくれるようになり、利用者との会話も増えたそう。

「研究を通じて、推し活によって生きがいや幸せを感じる指数が連動することがわかってきました。この結果を受けて、私たちが行きついたのが『幸福寿命』です。人生100年時代のいま、身体的な調を抱えていたとしても、幸せを感じる期間である『幸福寿命』を重要な価値観と捉え、いくつになっても自分らしく輝いて生きることを大切にするという考え方です」(名古路さん)

「もともと、日頃は“支えられる”機会の多い高齢者の方々が“支える”人になるということが『Beサポ!』の出発点でしたが、実際に変化が起きていることをうれしく思います。また、推し活を通じて利用者さん同士や職員、家族の方々とのつながりが強くなり、それが幸せにつながることを確認できたという点も、意味のある研究だったと感じています」(関口さん)

著者/ライター
有竹 亮介
音楽にエンタメ、ペット、子育て、ビジネスなど、なんでもこなす雑食ライター。『東証マネ部!』を担当したことでお金や金融に興味が湧き、少しずつ実践しながら学んでいるところ。
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